ブルスポ公式ブログ

東京大学FC blue spotの公式ブログです!!!

とある一日の話

初めまして。私は当団体の4年生でして、先日バースデイボーイとして本ブログにも登場致しました。暇を持て余しているので、恐縮ではありますが筆を取らせて頂きます。

さて、私は飲食店アルバイトをしているのですが、その活動に熱心になった余り、「扶養控除」という法的な制限に阻まれております。そこで本日は給与を手渡しでもらえる派遣作業に出向いております。


待っていた作業は「除草」。単純に草むしりですね。
その作業場に向かう道中、二代上の私と同ポジションのEさん(のそっくりさん)が犬の散歩をしておりました。Eさんは大胆不敵な笑みを浮かべ、ペコちゃんキャンディをなめながら、フードを被っていました。不気味なEさんほど怖いものはないと感じると同時に、本日の波乱の幕開けを感じておりました。


作業場に到着すると、作業委託のスーツの方と私と同じ派遣の方が既にいらっしゃいました。派遣の方は、この道のプロフェッショナルという雰囲気を醸し出しており、多くのことをご教授頂こうという心持ちでいました。以下、除草家と表記させて頂きます。


作業する庭の広さは30平米超。膝より上まで草が伸びきっていました。作業用の道具は用意されていましたが、委託業者曰く、手で抜いていった方が早い、とのこと。15:00までに全てを抜き終わればミッションクリアです。


AM09:00 ミッション開始

かねてから草むしりが好きな私は、長袖長ズボン軍手という装備に全幅の信頼をおき、虫など気にせず猛烈な勢いで草を抜いていきます。
一方、除草家も一呼吸置いて作業に加わりました。さすが、プロフェッショナルの余裕というとこでしょうか。除草家は手に馴染んだ使い込んだ軍手でリズム良く、抜いていきます。

開始15分、コツを掴んだ私は勢いを更に増していきます。しかし、除草家は作業を中断し、道具箱へと手を伸ばし、取り出したのは「KAMA」。そう鎌です。そして一言、こっちの方が早いよ、と。

「意識たけー!」

私の中のチョコプラ松尾が叫んでいます。(訳のわからない方はキングオブコント2018 チョコレートプラネットで検索)
除草家→IKKO→松尾という連想ゲームも頭に浮かんできます。


さておき、鎌を持った除草家はまさに鬼に金棒。すごい勢いで草を刈っていきます。
ただ、除草家はそのプロフェッショナルさゆえのサイコな様相を纏っていたため、私には草むしり以外のミッションが増えてしまいました。
・除草家と距離をとる
・除草家に背中を見せない

これらのミッションを全うしながらも、除草家は悪魔のささやきを繰り出してきます。

「二人で同じところをやった方が早いんじゃない?」

いくら歴の差があろうとも、年齢の差があろうとも、自分の命とは引き換えにできません。必死に距離を取りつづけます。

しばし、膠着状態が続いておりましたが、数分ごとに除草家から短い驚きの声が聞こえてくることに気がつきました。あの除草家が驚くとはどれだけ根深いものがあるのだろう、その正体を探るべき除草家を観察していると、再びあの声が、、、そしてその視線の先には、、、


コオロギ。。。


除草家は虫嫌いでした。いや、もう除草家とは呼びません。ただの除毛家です。(頭が除毛されてました)

尊敬の念が無くなると、除毛家の仕事も粗さが目立ってきました。
鎌を使って刈ってるために、すべて均等に10㎝丈の草が残っていて、私が後から引っこ抜かなければなりませんでした。
今度は私が完全に除毛家の背中をとりました。サイコ要素だけ残した除毛家は虫を発見するたびに私に珍しい虫を見たかのように報告してきます。

それに対して私は、

「バッタですね」「ただのダンゴムシですよ」

乾いた返事しかできませんでした。
除毛家は47歳で、生まれも育ちも東京のため虫が苦手だそうです。

そんなこんなで仕事ができない除草家に対して、草取り技術の差を見せつけマウントをとることに成功しました。
そこから先は私のペースで仕事を進めることができました。

途中、休憩に入った除毛家が買ってきた飲み物が「がぶ飲みメロンソーダ」という驚きや(絶対のど乾くやろ。。。)、本気ででかいガマガエルを見つけ除毛家が腰を抜かすなどハプニングはありながらも、

PM03:00 ミッション完遂

駅がわからないという除毛家を送り届け(どうやってここまで来たんだ。。。?)、程よい疲労感と共に家に到着いたしました。





後輩たちのブログをお借りしまして、私の思いの丈をぶつけさせて頂きました。長々と文字だらけの文章で読みづらく申し訳ございません。
日頃、後輩たち含めブルスポのメンバーには何でも許してもらっています。そんな感謝と共に筆を置かせて頂ければと思います。




P.S. 今回頂戴したお代で、後輩たちと飲みに行ければと思っています。 (ブルスポ元レンタカー係:大塚)