ブルスポ公式ブログ

東京大学FC blue spotの公式ブログです!!!

夏合宿報告書

こんばんは、4年の笠原です。

4年の服部が前回投稿した記事の最後で、

私に対して夏合宿の記事を書くよう暗に命令をしていたので、

ずっと夏合宿についての記事は書こうと思っていました。

しかしなかなかブログ更新に使えるまとまった時間が取れなかったのでできませんでした。

それでも、今卒論のための参考文献を読むのに飽きているので、

気分転換にブログを書きます。

 

といって書き始めた本記事ですが、

結局すぐに中断してしまい、

それから3ヶ月が経過してしまいました。

今更ですが前回の続きを更新します。

 

今日は1/12。

新年あけましておめでとうございます。

2020年もよろしくお願いします。

 

 

さてさて、本題ですが、

9/8,9,10の三日間、

ブルスポは夏合宿を行いました。

 

結論から言うと、最低で最高の合宿となりました。

 

元々計画していた旅程表をお伝えしましょう。

9/8から9/9の昼過ぎ頃まで、

ブルスポは茨城鹿島で開かれる一泊二日のサッカー大会に参加します。

その後、千葉の九十九里に移動し、

ログハウスの貸別荘で一泊します。

部屋のシャワーが少なくあまり使い勝手も悪いので、

まずログハウスに向かう前にみんなで温泉に向かいます。

そして温泉に入った後、

お酒班・食料品班・花火その他レク班の三つにレンタカーをグループ分けして買い出しをし、

ログハウスでみんなでご飯を作って食べます。

そして近場の海辺で花火をします。

またそのタイミングで代替わりを行い、

新執行代、特に新代表には意気込みを語ってもらいます。

3日目は各車毎に自由行動にし、

それぞれがしたいことをします。

 

このような、大変楽しみな予定を立てておりました。

 

ここ数年のブルスポの合宿は、

一泊二日の大会に参加して、終わったら帰ると言う旅程だったので、

もう一泊完全にサッカー以外のために設けると言うのは初めての試みで、

とても楽しみにしていました。

 

 

初日の合宿は予定通り終えることができました。

2試合のグループリーグを戦いました。

 

 

初戦から先制点を許す展開となりましたが

2年の春口の見事な同点弾と、

そしてなんと私笠原はハットトリックという偉業を成し遂げ

逆転で初戦をものにしました。

2試合目は4年津旨のゴールで先制しましたが、

後半笠原がキーパーをしてから瞬く間に2失点し、

逆転で負けてしまいました。

結局1勝1敗で初日を終え、

二日目に開かれる2位リーグに駒を進めました。

 

 

しかし2日目、ここで天敵が現れます。

 

台風15号です。

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皆さんの記憶にも新しい、

猛烈な被害を関東に、特に千葉県に及ぼした台風です。

9/9未明に合宿地を直撃し、

昼過ぎまで強風が続いていました。

 

2日目の朝、目を覚ますと、

停電していることに気がつきました。

 

外は暴風雨で、

とてもサッカーができる状況ではありませんでした。

 

運営の人から連絡を受け、

何時からサッカーができるかまだわからないので、

とりあえず雨が止んだら朝食をとってくれとのことでした。

 

ここで代表の私に一抹の不安がよぎります。

「これサッカー終わった後千葉行けんのか?」

 

今日から参加予定の山ディーから、

道路が閉鎖されてて遠回りするから遅れるという連絡がありました。

さらに2女のみなみがずっとピリピリしていて

「これ千葉無理でしょ!」とひたすら言われ続けました。

どうやら今日の夜から宿泊する千葉、九十九里が特に甚大な被害にあっていたようで、

親からかなり心配されていたみたいです。

 

道路が閉鎖されるほどの被害の大きさ、

そして千葉、九十九里が特に被害にあっている。

こうした情報を受けて私は九十九里の宿のオーナーに被害情報を伺うために電話を入れました。

 

オーナーはこう言いました。

「大丈夫ですー。今は電気は止まっていますけどー、この後戻りますー。水は出ますので大丈夫ですー。電気も4時ごろには回復すると先ほど話がありましたのでご心配なくー。どうやら千葉は台風の被害大きいみたいですけどー、ここはあまり問題ないですよー?」

あれ、九十九里が被害大きいという話じゃなかったっけ?

そうだ、ここのオーナーは変な人だったんだ。

と、宿泊予約の電話を入れたときに抱いた印象を思い出し、

あまり信用できないなと思いながらも、「わかりました」といって電話を切り、旅程通りに合宿を決行することにしました。

 

 

そうして、雨が収まり食堂に行くと、

電気のないせいで真っ暗な部屋にキャンドルが灯されていて、

まるでバースデーサプライズでも行われるかのような雰囲気でした。

 

結局12時になってようやくサッカーができるようになりましたが、

時間がかなり押してしまったために15分ハーフという非常に短いものでした。

試合内容はひたすらに決定力不足を露呈する形になり、

1分1敗に終わりました。

 

さて、サッカーが終わり、

これから九十九里に移動します。

まず温泉に行ってお風呂を済ませます。

その間に私は改めて宿のオーナーに電話をしました。

時刻は5時です。

 

オーナーは言います。

「水は出ますー。電気はまだつかないので、あとで一緒に確認しましょうー?私は現地にいないので被害がどうなのかわからないのー。電気つかなかったら、その時はその時だねー。一緒に乗り越えましょー?」

いや、なんと無責任な。

予算の都合があったといえ、

もっとちゃんとした宿を手配するべきだった。

私は反省しながらも、

とにかく到着するまでにライフラインが復旧することを祈り、

宿に向かいました。

 

温泉について汗を流し、ここで4つの班に分かれます。

1. 花火などのレクリエーション系を調達する班

2. 夕ご飯の材料を買う班

3. お酒を買う班

4. 途中抜け、途中参加の人を駅まで送る、迎えにいくための班

こうして各班が目的を果たし、8時に宿についたら夕飯をみんなで作って、

ご飯とお酒と花火を楽しもう。

そういう作戦を立てました。

 

しかし私は代表としてまず今日泊まる宿が本当に無事なのかいち早く確認するために、

私たちの班は宿に直行することにしました。

 

道は渋滞だったり信号が止まっていたりで混乱していて、

まただんだんとみんなもお腹がすいてきました。

 

全員で集まってからご飯を作ってみんなで食べよう。

そういって各班で別行動となりましたが、

停電していたり断水していたら料理なんかしてらんなくね?

という思いがみんなの中に起き始め、

ある班の「海鮮丼屋さんあるんで食べちゃっていいですか?」

というグループラインへの投稿を皮切りに、

各班は自分たちの目的を全て無視し、とにかく食事をすませて宿への到着を急ぐ方針に変えました。

 

8時ちょっと前に、宿に到着します。

あたりは停電していて真っ暗で、もちろん宿も例外ではありません。

我々の班は2番目の到着となったんですが、

先に到着していた当時1女のきょうかが真っ暗な外に一人で迎えにきてくれました。

男でもビビるくらいの暗さなのに、

一人で勇敢に道を案内しにきてくれたきょうかに頼り甲斐を感じたと共に、

一抹の違和感を覚えました。

大家さんとも会ってやりとりし、

そこで懐中電灯をもらいましたが、とてもじゃないけど見えません。

真夏の宿で冷房も使えず、地獄のような蒸し暑さに苦しみました。

 

そして私が予約した宿はインディアン系の面白い宿でして、

もちろんそのインディアンなところが気に入って選んだわけでは全くなく、

人数などを考えたときに一番条件がよかったから選んだのです。

しかしインディアン系の彫像やぬいぐるみがそこら中にあり、

停電で真っ暗なため、ただただ不気味さを掻き立てる置物で、

2女のみなみなんかは非常に怖がっていました。

 

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しかもカウンターの上に集合写真が一枚そっと置いてあって、

その裏面にメッセージが書いてあるんです。

めちゃくちゃ怖くないですか?

停電して真っ暗なログハウスの2階のカウンターに、

少し色あせた写真が一枚置いてあるんですよ?

 

この宿やばいぞとなりつつも、仕方がありません。

 

何よりこの頼りない懐中電灯2つでは到底乗り切れないので、

ろうそくを買おうということで、

お酒とろうそくと花火を買いに出ました。

 

お店はライフラインを確保するために買い溜めに急ぐ地元住民であふれていて、

その中で我々もろうそくとライターとお酒を調達していました。

お酒好きの山ディーが「今日はいっぱい飲もうぜ」と言っていたことを気にしたのか、

津旨が「これじゃあ山ディーが満足しない!」と何かに取り憑かれたように

レジカートにお酒を山盛りに入れ始めました。

今思うと異常でしたよ。

 

しかし花火があまり売ってなくて、これじゃあつまらないなあと思ってました。

そして宿に戻り、

ろうそくに火をつけ、部屋にバランスよく配置しました。

 

することもなくなったので、飲みたい人はお酒を飲み始めました。

お酒やお菓子を片手にいろんな人と話をしていたのですが、

ここで1女きょうかの「私は霊感がある」というカミングアウトを受けました。

彼女の話によれば、

小さい頃は霊がしっかり見えていたのですが、

だんだん成長するにつれて霊自体は見えなくなってしまって

でも霊がいたらすぐに感じるそうです。

生き霊もわかるみたいで、

霊感のない平民の私にとってとても興味深い話でした。

 

そして先ほどもお伝えした通り、

この宿は真っ暗で怖い彫像が多くて、

おまけにカウンターに写真が1枚あるような、

いわば「お化け屋敷」のようなものなのですが、

彼女によるとここには霊がいないみたいで、

だから我々が宿に到着した時も一人で迎えにこれたのだそうです。

霊感の話はめちゃめちゃ面白かったので、

ぜひみなさんお化けの話をきょうかとしてください。

 

 

そして、特に渋滞に苦しんだ送り迎え組が、10時半ごろにようやく宿に到着しました。

彼らは途中で花火を調達してくれたので、山盛りの花火を抱えてみんなで海辺に行きました。

 

もちろん停電は続いているので外灯もついてなければ、

本当に真っ暗でただただ月明かりに照らされた海辺が音を立てるだけでした。

 

そんな開放的な海辺で花火をしました。

はっきり言って、最高の景色でした。

 

花火って今まであんまり好きじゃなかったんですけど、

あの時の花火は全てを忘れることのできる素晴らしい時間でした。

スト缶を片手に花火をしていた俺は、

ふと賑わいから離れたところに座り、

お酒を飲みながらみんなの楽しむ姿を見ていました。

 

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いい景色でした。

これが自分が代表になってからずっと求めてた景色だなーって

めちゃめちゃ感慨深くて。

 

夜空に浮かぶ満月

晩夏の夜の海辺

花火の他に光ひとつない世界

 

こんなのエモすぎるでしょ。

 

花火を終えた後は、

少し海に近づいて波を触ったり

写真を撮ったりしました。

 

霊感のあるきょうか曰く、

「海辺には霊が多い」ということでした。

みんなで写真を撮っていると、

急に山ディーが

「なんか俺のカメラ急に人の指が映るようになったんだけど」

と俺に言ってきました。

 

確かに内カメにしても外カメにしても、

写真を撮るとうっすらと骨のような白く関節のはっきりした指が

明らかにそこに映っているのです。

 

きょうかに見せてみると

「ああ取り憑かれてますね」

とあっさりと言われました。

 

心霊写真というものに出会ったことがありませんでしたが、

こんなにもはっきりと映るのかと驚きました。

 

さて、落ち着いてきた頃に宿に帰ったのですが、

私はすでにお酒をたくさん飲んでいて、

しかし休憩することもなく、

誰に頼まれたわけでもないお酒を一人で楽しく飲んでいました。

 

 

・・・・・

 

 

そして朝になっていました。

 

私は思いっきり一人で潰れてしまったみたいで、

訳も分からず一人苦しんでいました。

記憶は全然あります。

でも単純にお酒が回ってきたなーと思ってすぐ寝たので、

夜何があったかとかは知りません。

もっと起きてみんなと話がしたかった...!

 

思い返せば新歓合宿もすぐに死んでしまったので、

またもみんなと話ができずとても落ち込みました。

 

3日目になると水もまともに出てこなくなり、

電気も復旧せず、

店には食料も飲料もなく、

結構やばいんだなとそこで認識しました。

 

もともと3日目は自由行動にしていたのですが、

行動するにもどこもパニック状態だったので、

とりあえず冷房のない夏の宿で一晩中過ごしてかいた汗を流すべく、

千葉市の温泉に向かいました。

 

騒ぎ盛りの1,2年生にとって、

2日目と3日目のメインイベントが温泉という合宿はまあ退屈でしたでしょう。

我々4年生はとても満足していましたよ笑

 

そして温泉に入り、することもなくなったので、

もう帰ろうということで、帰りました。

 

 

タラタラと書きましたが、

今年の夏合宿はこんな感じでした。

 

台風がなければ最高の合宿になったのになーと思いつつ、

この半サバイバルな合宿も最高に楽しかったし、

不自由さを抱えることでみんなもぐっと仲良くなった感じがしました。

 

さて、2020年の夏合宿はどんな楽しいイベントになるのかな??

楽しみですね!

 

 

 

最後に執筆者の笠原から一言。

まず非常に長文のブログとなってしまったことをお詫びします。

無駄の多い文章であることは間違いありませんが、

結構面白い合宿だったもんで、

ついつい長くなってしまいました。

この合宿が代表としての本当に最後の仕事だったので、

一層思い入れの強い合宿です。

 

さてさて、

これを書き始めたのは確か2019年10月だったかな。

大学の図書館で卒論のための資料を探していたときに、

疲れたので気分転換に書き始めたのを覚えています。

1時間ほど書いて、保存して中断しました。

そのあとブログ冒頭に書いたように、

1月に再び続きを書き始めましたが、

1時間半ほど書いてまた保存して中断しました。

 

それからというものの、

「卒業するまでには書かないと」

とは思っていたのですが、

なんだか気持ちが入らず。

しかもまだ2日目の朝までしか書いてないのに2000文字を超えていたので、

超大作になってしまうのが怖くて手をつけずにいました。

そしてそのまま卒業してしまおうと勝手に自分の中で蹴りをつけて、

一人卒業していきました。

 

そして今日は2020年5月23日。

ブルスポ23期生のプレーヤーで唯一社会人となった私ですが、

ブログを書ききらないまま卒業していったことが一平にバレて、

ブログ書けよと催促されました。

今日は土曜日でつかの間のオフだったので、

仕事ついでに気分転換に多摩川沿いをアイスコーヒー片手に散歩していた中での連絡でした。

うわーバレたかと思いつつ、

久しぶりに筆を取るかと思い、

続きを書くことにしました。

 

ただいま5月24日午前1時。

いつも仕事で平日もこの時間まで寝ることができず、

睡眠時間が取れていなかったので、

今日こそ12時までに寝るぞと思っていたのですが、

まさかのブログ執筆のせいでこの時間まで作業することとなりました。

 

一平には見返りに私の望みを叶えてほしいと思います。

 

コロナで大変でしょうし、新歓などもできていないとおもいますが、

これからもブルスポをお願いします。

 

最近サッカー欲が凄まじいので、コロナが開けたら土日の練習に当たり前のようにいるかもしれませんね。

私は6月いっぱいで研修が終わり7月に配属で、

地方に飛ばされる可能性もありますが、

もし関東にとどまることができたら、

みなさんで飲みにいきましょう。

 

それではこれにて元ブルスポ代表の笠原による2年間のブログ執筆は終わりとなります。

大変拙い文章ではあったと思いますが、

長らくご愛読いただきありがとうございました。

 

次期ブロガーによる記事の投稿、楽しみにしております。

けーごかなー?とくまかなー?しばかなー?それともまさかの藤原かな?笑

誰にせよ、私が勝手に作り上げたこのブログという文化が継承されることを切に願っています。

 

ではまたいつか。